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30代後半のサラリーマンが国際分散投資で早期退職を目論むブログです。

資産クラスごとの投資銘柄選定 ー先進国債券編ー

この記事の内容は古くなっています。下記の記事により、ETFより無分配投資信託の方が効率的と判断して、リレー投資はやらないことにしました。(平成29年8月2日追記)
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国内債券、国内株式に続き、今日は先進国債券の投資銘柄を決めた方法について書きたいと思います。
資産クラスごとの投資銘柄選定 ー国内債券編ー - rukbatの世界分散投資
資産クラスごとの投資銘柄選定 ー国内株式編ー - rukbatの世界分散投資

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(七夕なので織姫と彦星です)

国内籍投資信託と米国籍ETF

先進国債券に投資するにあたり、国内籍投資信託と米国籍ETFという商品の選択肢*1があり、どちらも一長一短になっています。投資対象がどちらも先進国債券であれば、経費が低い方を選べば良いので、それぞれの経費について見ていきたいと思います。

国内籍投資信託の経費

先進国債券に投資する国内籍投資信託として、たわらノーロード先進国債券を見ていきたいと思います。H28.10.12の運用報告書によると、この投資信託の年間の経費は0.191%です。この投資信託は、売買手数料及び信託財産留保額がありませんので、経費はこの年間0.191%のみです。したがって、この投資信託を1,000,000円分購入して債券の価格変動が無かった場合、
1年後には、1,000,000\times(1-\frac{0.191}{100})=998,090円に、
2年後には、1,000,000\times(1-\frac{0.191}{100})^2=996,184円に、
3年後には、1,000,000\times(1-\frac{0.191}{100})^3=994,281円に、
n年後には、1,000,000\times(1-\frac{0.191}{100})^n円になります。
初期投資額をI円とすると、n年後には、I\times(1-\frac{0.191}{100})^n円になっています。

米国籍ETFの経費

一方、先進国債券に投資する米国籍ETFとして、バンガードのBNDを選びました。経費率が同じブラックロックのAGGでも良かったのですが、BNDの方が一口あたりの価格が安く、投資する時に端数が少なくなるので、BNDを選びました。BNDの経費率は0.05%で、国内籍投資信託で最安の経費率を争っているたわらノーロード先進国債券の1/4程度しかありません。米国籍ETFが、いかに低コストかが分かります。
しかし、残念ながら、BNDの保有に必要な経費はこれだけではありません。購入/売却時に売買手数料と為替手数料が必要になります。私は、SBI証券を使ってますので、売買手数料は以下のようになります。

投資額 I($) 手数料($) 手数料(%)
0~1,111 5.4 \frac{5.4}{I}\times100
1,112~4,444 I\times\frac{0.486}{100} 0.486
4,444~ 21.6 \frac{21.6}{I}\times100

この金額が、売るときと買うときの2回必要になります。
具体的に計算すると、
投資額が100ドルの場合、5.4ドル(5.4%)
投資額が1,000ドルの場合、5.4ドル(0.54%)
投資額が2,000ドルの場合、9.72ドル(0.486%)
投資額が5,000ドルの場合、21.6ドル(0.432%)
投資額が10,000ドルの場合、21.6ドル(0.216%)
投資額が大きくなるほど、金額は上がりますが、比率としては下がることが分かります。
また、為替手数料は、1ドルあたり0.25銭ですので、片道0.25%程度です。こちらも、円からドルと、ドルから円に変えるときの2回必要になります。

短期/小口なら国内籍投資信託、長期/大口なら米国籍ETF

以上のような国内籍投資信託と米国籍のコストに関する特徴をまとめると、次のようになります。

国内籍投資信託
売買にコストがかからない。
保有期間にかかるコストが高い。
コストの比率が投資規模によらない。
米国籍ETF
売買にコストがかかる。
保有期間にかかるコストが低い。
投資規模が大きくなると、コストの比率が下がる。

このことを、具体的に見てみましょう。まず、私の月々の先進国債券への積立額である20,000円でたわら先進国債券とBNDを買った場合の1年ごとの売却価格をグラフにすると、次のようになります。
※売買手数料、経費率は前述の数値を使用。元本が年率3%で成長していき、為替は1ドル=110円で固定と仮定。
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ご覧の通り、徐々に差は縮まっていきますが、20年間投資してもたわらノーロード先進国債券の方が有利です。俗に、手数料負けと呼ばれている状態です。20,000円=180ドル程度ですので、売買手数料が5.4ドルとなり、為替手数料も0.25%ほど必要ですので、片道で元本の3.25%も手数料として支払うことになります。これではBNDの方が年率0.14%経費率が低くても、なかなか差が縮まらず、BNDが有利になるには48年もかかります。
では、同じ条件で1,000,000円を投資した場合、どうなるでしょうか?その結果が以下のグラフになります。
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少しわかりづらいので縦軸を拡大すると次のようになります。
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これを見ると、7年目でBNDがたわらノーロード先進国債券を逆転しています。つまり、7年程度投資すれば、BNDの方が有利になります。
このように、大口で長期間の投資をすれば、BNDの方が有利になることが分かります。

わがままは承知の上で

月々20,000円ずつ(小口)で、10〜20年(長期)の運用期間を想定している私にとって、国内籍投資信託と米国籍ETFはどちらも一長一短です。手数料負けするのは分かっているのですが、先のグラフの傾きの差を見ると、長期保有するなら米国籍ETFが欲しくなります。そこで、手数料負けせずに米国籍ETFを買う方法を考えます。

お金を貯めてから買うと機会損失と時間分散が問題

まず思いつくのが、毎月貯金をして、ある程度貯まってから米国籍ETFに投資するという方法です。この方法は適切に思えますが、2つの問題が生じます。
1つめは、機会損失が発生することです。例えば、1,000,000円を貯めてからその都度米国籍ETFを購入するとします。私は先進国債券に対して、1年に400,000円を投資する予定ですので、米国籍ETFを購入するまで2.5年間かかります。
投資方針にも書いたように、先進国債券は年率3%の利益を見込んでいますので2.5年間投資しないことで、40,000円ほどの利益を取り逃すことになります。このように、得られるはずの利益を得る機会を失うことを、機会損失といいます。
2つめは、時間分散ができないことです。平均して年率3%程度で成長していくにしても、債券の価格は平均に対して高いときもあれば低いときもあります。たまたま低いときに買えればラッキーですが、運悪くお金が貯まったときに債券価格が高いと、しばらくは含み損を続けなくてはなりません。このようなことを避けるために、短い期間で少額ずつ購入していくのが理想ですが、お金が貯まったら買うという手法では、お金が貯まる時に債券価格が低くなっていることを祈るしかありません。

リレー投資で問題解決

このような問題を解決する方法がリレー投資です。
リレー投資とは、毎月の積立では国内籍投資信託を購入し、ある程度貯まるとそれを売って米国籍ETFを購入するという手法です。これにより、米国籍ETFを少額で購入することによる手数料負けや、投資資金を貯めるための機会損失を防ぎつつ、時間分散した投資ができます。
具体的には、毎月の積立投資やスポット投資では、たわらノーロード先進国債券を購入、評価額が10,000ドル相当になれば売却してドル転し、BNDを購入します。先進国債券への投資は、積立とスポットを合わせて年間400,000円程度を想定していますから、3年ほどでリレーすることになります。
また、リレーするタイミングを評価額が10,000ドルとしたのは、SBI証券ではFXを用いると、10,000ドル単位の円売/ドル買なら為替手数料がほぼ無料になるからです。リレーのタイミングは早いほど購入手数料が高く、以後の経費が安くなり、タイミングが遅いほどその逆となります。一長一短でどのタイミングがベストか決められませんので、明らかに有利になる評価額10,000ドルというタイミングでリレーすることにしました。

*1:国内籍ETFという選択肢もありますが、経費率が投資信託と大差ないという、存在意義が無い商品ばかりのため無視しています。

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