rukbatの世界分散投資

30代後半のサラリーマンが国際分散投資で早期退職を目論むブログです。

新生銀行のキャンペーンにはずれた場合

昨日の続きで、新生銀行の令和最初のキャンペーンに最後まで当たらなかった場合の損失額を考えます。85%の確率で5万円がもらえても、残りの15%に入ってしまったら、10万円取られるというようなクジでは、参加する意味は低くなります。当たる確率、当たった時の利益、はずれた時の損失の三者のバランスが大事になります。

キャンペーンの当選確率

まずは、キャンペーンに当選する確率をきちんと計算します。1回の抽選で当たる確率が0.1なので、1回の抽選ではずれる確率は1-0.1=0.9です。したがって、19回連続ではずれる確率は0.9^19=0.135になります。逆に、1-0.135=0.865、つまり、86.5%が19回抽選に参加して、1回は当たる正確な確率です。この結果をもとに、私は「85%の確率で当たる」と表現しています。

最後まで当たらなかった場合の損失額

次に、不幸にして、最後まで当たらない13.5%に入ってしまった場合の損失額を考えます。損得が発生する主な要因としては次のものがあります。

  • TOPIXの変動
  • Funds-iの売買手数料
  • Funds-iの信託報酬
  • ETFの売買手数料
  • ETFの信託報酬
  • ETF貸株料

これらの要因を一つずつ見積もって行きたいと思います。
まず、「TOPIXの変動」です。通常、TOPIXに連動するファンドを買うと、TOPIXの変動が、最も大きな評価額の変動要因となります。しかし、今回はFunds-i TOPIXを買うと同時にTOPIX ETF空売りするので、TOPIXの変動による評価額の変化はゼロになります。TOPIXが上がろうが下がろうが利益も損失も発生しません。
さらに「Funds-iの売買手数料」ですが、Funds-iは新生銀行ではノーロードなので、これもゼロです。
次に、「Funds-iの信託報酬」は、年率0.432%です。
ETFの売買手数料」は、SBI証券では50万円分の場合、往復388円です。*1
ETFの信託報酬」は、ETFの基準価額を下げる効果があります。今回、ETF空売りしており、基準価額が下がることは、儲かる方向に作用します。そのため、ETFの信託報酬は収支にプラスの効果があるため、今回の損失の計算からは除外します。
最後に、「ETF貸株料」ですが、制度信用の場合、年率1.15%です。
結果として、Funds-iの信託報酬とETF貸株料の合計で年率1.582%が必要な費用となります。キャンペーンが終わるまで、最長で30日間、Funds-iとETFの売り玉をそれぞれ50万円分ずつ持っていないといけませんので、必要な費用は、50万円×1.582/100×30/365+388=1,038円です。

まとめ

結局、このキャンペーンは、参加料1,038円を払えば、85%の確率で5万円がもらえるということが分かりました。当たる確率と当たった時の利益に対して、はずれた時の損失が非常に少ないと言えるでしょう。参加しない理由が無いと思います。

*1:MAXIS ETF逆日歩がついているので、TOPIX連動型上場投資信託(1306)を空売りする前提に修正しました。