rukbatの世界分散投資

30代後半のサラリーマンが国際分散投資で早期退職を目論むブログです。

弱気相場にやるべきこと

最近、弱気相場が続いています。こんな時にインデックス投資家がすべきことが二つあると思います。

これまで通り積立を続ける

まず、すべきことは、これまで通り積立を続けることです。こんな相場では、これまで蓄積してきた含み益がどんどん減っていき、場合によっては含み損になったりします。できれば含み益のうちに、もしくは含み損が拡大しないうちに株を売ってしまいたくなります。しかし、そこはぐっとこらえて売らずに積立を続けることが輝ける未来への道だと私は考えています。定額積立(いわゆるドルコスト平均法)をしていると、積立初期には株価が低迷している方が最終的な利益は大きくなりますから、最近の株安はむしろラッキーと思うくらいでも構わないのでは無いでしょうか?

まあ、ラッキーとまでは思わなくても、弱気相場でも愚直に積立を続けるというのが、何の面白味もないですが最も重要なことだと思います。

ファンドの乗り換え

もう一つ、弱気相場のうちにやっておきたいことがあります。それは、ファンドの乗り換えです。

私は、2年ほど前から世界分散投資をはじめましたので、その頃にコストが低かったたわらノーロード先進国株式やEXE-i新興国株式といったファンドを持っています。しかし、今やeMAXIS Slimの登場により、これらのファンドはコスト面で見劣りします。そこで、新規投資はeMAXIS Slimに乗り換えましたが、すでに投資していた分は、税の繰り延べ効果を考えてそのまま持っていました。ところが、このところの弱気相場でたわらノーロード先進国株式の含み益は減り、EXE-i新興国株式に至っては含み損になりました。そこで、たわらノーロード先進国株式の一部とEXE-i新興国株式の全部を売って、それぞれeMAXIS Slimの先進国株式と新興国株式に乗り換えました。

年間の配当と譲渡損益を合計ゼロに

このとき、今年(1月1日から12月31日、受渡日基準*1 )の配当と譲渡損益の合計をなるべくゼロにすることです。私の場合、EXE-i新興国株式で発生した損失とほぼ同額の利益が出るようにたわらノーロード先進国株式からeMAXIS Slim先進国株式に乗り換える額を決めました。また、優待クロスで支払った手数料も譲渡損益の一部ですので、その分も乗り換えました。

ここで重要なのは、配当を含む譲渡損益をほぼゼロにすることです。これをプラスにすると、来年に払う税金が多くなり、マイナスにするとeMAXIS Slim先進国株式を売るときに払う税金が多くなります。たわらノーロード先進国株式とeMAXIS Slim先進国株式のコスト差はわずかですので、単に乗り換えても税金の分だけ損をする可能性が高くなります。そこで、譲渡損益をゼロにするように乗り換えることが重要になります。また、誤って利益や損失が出てしまった場合は、益出し/損出しをして譲渡損益をゼロに近づけましょう。例えば損失が出ている状態なら、利益が出ているファンドを売って同日に買い戻すことで、将来の税金を減らすことができます。利益が出ている状態なら、逆に損失が出ているファンドを売り買いすれば税金の支払いを先送りできます。

一方で、この譲渡損益をゼロにするべきという縛りがあるため、損失が出たり、利益が少なくなる弱気相場こそが、乗り換えをするチャンスになります。ここ10年くらいの相場状況では、eMAXIS Slim登場前からインデックス投資をしていると、かなりの含み益があり、乗り換えにくい状況でした。しかし、この弱気相場をチャンスと捉え、益出し/損出しを駆使して乗り換えを進めるのが良いと思います。

NISA口座は基本的に放置

なお、ここまでの話は課税口座(特定口座と一般口座)についての話です。NISA口座でインデックスファンドを買っている場合は基本的に放置で良いと思います。今、乗り換えてしまうと、残りの期間の非課税の権利を失ってしまうからです。ただし、2014年に投資して、今年が期限のNISA口座がある場合は、年末の評価額が120万円を超えていたらロールオーバー、下回っていたら全部売って乗り換えというようなせんたくが良いと思います。

まとめ

  • 弱気相場こそ積立を続けよう。
  • 弱気相場は低コストファンドへの乗り換えのチャンス
  • NISA口座はとりあえず放置

*1:受渡日基準のため、去年の12月末基準の銘柄で優待クロスをして発生した手数料は、今年の損益に入れます。