rukbatの世界分散投資

30代後半のサラリーマンが国際分散投資で早期退職を目論むブログです。

ひふみは相場の神ではない

このところ、ひふみシリーズ(ひふみ投信、ひふみプラス、ひふみ年金)の運用成績が悪いようです。7月の最後は、2日続けて1.5%近い下げとなりました。この結果を受けて、レオスの公式ツイッターには、熱い返信が並んでいます。


こんな時もあるのでは?

ひふみも相場の神ではないのですから、こんな時もあるかなと個人的には思っています。レオスを批判している方には、少し落ち着けと言いたいです。そもそも、ひふみの目論見書には、「受益者の長期的な資産形成に貢献するために」とあり、短期的にマイナスになったり、TOPIX等の指数に負けることは想定の範囲内です。ちなみに、過去1年のひふみ投信TOPIX(配当込)のトータルリターンを比較すると、下表のようになります。

1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 12ヶ月
ひふみ投信 -1.46% -0.59% -3.34% +19.09%
TOPIX(配当込) +1.30% -1.14% -3.44% +10.63%

ご覧の通り、1年という短期でもひふみ投信TOPIXを上回っており、1ヶ月という極短期で負けているに過ぎません。長期的な資産形成を考えているのに、たかが1ヶ月TOPIXに負けたからと言って、右往左往しても仕方ないと思います。ひふみは、長期投資を志して買うべき投信ですから、せめて5年くらいは待ってから文句を言うべきではないでしょうか?

解約祭は起こるのか?

ただ、ひふみの運用自体は心配していないのですが、若干の懸念はあります。それは、基準価額の低迷が解約祭を引き起こすことです。多くの人がひふみを解約すると、ひふみは現金を作るために保有株を売ります。そうすると、ひふみの保有株が値下がりし、基準価額が下がります。すると、さらに解約する人が増え・・・という無限ループに陥る懸念があります。
しかし、この懸念は杞憂に終わると私は思っています。それは、最近のひふみは中小型株ファンドではないからです。ひふみシリーズ全体で8,000億円弱ですが、そのうちの4割は大型株です。ひふみはアクティブファンドですから、現金を作るために保有株を均等に売却する必要はありません。解約祭で値下がりが心配されるのは中小型株ですので、大型株から売却して現金を作れば保有株の株価に与える影響などほとんど無いと思います。このような理由で、解約祭に発展する可能性は低いと考えています。
素人の私が少し考えただけで対応を思いつくのですから、仮に解約が増えても、ひふみの中の人はもっとエレガントな対応を取ってくれるものと私は信じています。逆に、それぐらいの信用がなければ、アクティブファンドに長期投資なんかすべきでないと私は考えます。

結論

信じられないならアクティブファンドなんか買うべきではない。