rukbatの世界分散投資

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銀行で投資信託を買ってはいけない

先日、金融庁が「投資信託の販売会社における比較可能な共通KPIについて」というレポートを発表しました。
https://www.fsa.go.jp/news/30/sonota/20180629-3/20180629-3.htmlwww.fsa.go.jp
KPIとはKey Performance Indicatorの略で、投資家にとって金融機関の良し悪しを判断するための指標です。金融庁は、もともと各金融機関がそれぞれにKPIを設定して公表するように求めていました。ところが、各金融機関が自分に有利になるようなKPIを設定して公表したため、何の役にも立たないものになっていました。そもそも、投資家が金融機関の良し悪しを判断するための指標なのに、各金融機関がバラバラの指標を公表しても金融機関を比較するという目的に使えるわけがありません。この点をようやく理解した金融庁は、共通KPIという各金融機関に共通のKPIを設定し、これを公表するように求めました。その結果をまとめた資料が先日公表されました。

前提

銀行は相談しに行くところ

銀行で投資信託を買う人が銀行に求めているものは、アドバイスだと思います。基本的に、手数料はネット証券の方が安いため、自分で銘柄選択ができるなら、ネット証券を使った方が合理的です。それなのに銀行を使うのであれば、そこにはネット証券では提供していないもの=アドバイスを求めていると考えるのが妥当でしょう。つまり、何を買えばよいかわからない時に、顧客は銀行員に相談して買う銘柄を決めたいのです。したがって、銀行の顧客は銀行の薦めた銘柄を購入していると予想できます。

資産クラスごとのリターン、リスク、シャープレシオ

次に、eMaxisシリーズ(Slimではない方)の過去5年間のリターン、リスク、シャープレシオは以下のようになります。*1

資産クラス リターン リスク シャープレシオ
国内債券 1.64 1.74 0.81
国内株式 10.77 14.47 0.74
先進国債 1.79 7.79 0.23
先進国株式 10.47 15.20 0.67

つまり、この5年間は素人が何も考えずにインデックス運用をしていればこれくらいのリスク、リターンは得られたということです。全額、株式で年率10%、債券と株式を半々にしても年率5%程度は利益が上がる計算です。つまり、この5年間は、損を出すほうが難しいような相場が続いていたわけです。そのような好環境で、銀行が薦めた銘柄を買った顧客がどうなったかが、今回のレポートから垣間見ることができます。

約半数の投資家損してる?

金融庁のレポートには、まず「運用損益別顧客比率」という指標が載っています。金融機関の顧客のうち、どれくらいの割合の人が利益を上げ、どれくらいの割合の人が損失を出したのかが分かります。これを見ると、実に46%もの顧客が損失を出しています。誰でも年率10%の利益を上げられたイージーモードの5年間を過ごしたにも関わらず、半数近くの人が負けているのです。もはや、どうやったらそんなに負けられるのか、知りたくなるレベルです。

結論

銀行に相談してもまともなアドバイスなど期待できないので、銀行に行って高い手数料を払わされるより、ネット証券で低コストインデックスファンドを買っておくべき。

*1:金融庁の資料では、2018年3月末の数値ですが、これらは5月末の数値です。

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