rukbatの世界分散投資

30代後半のサラリーマンが国際分散投資で早期退職を目論むブログです。

我らが金融庁 森長官が守ろう!

産経にこんな記事が出ていました。
headlines.yahoo.co.jp
金融庁の森信親長官が、スルガ銀行の不正融資問題の責任を取って辞めさせられるかもしれないという記事です。

森長官の功績

私は、以下の2つが森長官の功績だと思っています。

  1. 儲からない金融商品の排除
  2. 長期投資の促進

1.については、毎月分配型投信やファンドラップを金融レポートで批判したり、つみたてNISAから排除しました。
2.については、つみたてNISAや通常のNISAのロールオーバーの限度額撤廃といった、長期投資に対する税制優遇が次々と導入されました。
このような施策の結果、日本のインデックスファンドの信託報酬は劇的に下がりました。税金の繰延効果を考えると、アメリカのETFをしのぐ水準まで下がっています。(参考記事)
つまり、インデックファンドによる長期投資を推進することで、本質的に差のない金融商品が売れ筋になり、信託報酬の値下げ競争を引き起こしたわけです。これは森長官の成果だと思います。

貯蓄から投資へ

このような施策は、投資で資産を成長させる文化を日本に根付かせるために行っているのだと、私は思います。「貯蓄から投資へ」というスローガンができてから20年近く経ちますが、日本の個人金融資産における現預金の割合はほとんど変わっていません。そこには、様々な理由があると思いますが、その一つは、日本人に根強い投資への不信感であると思います。そして、そのような不信感が生まれた原因の一つに、金融機関が手数料で儲ける一方で、投資家が全然儲からないという状況がありました。
しかし、森長官がそのような状況を変えてくれました。その結果、低コストのインデックスファンドという投資の王道ともいうべき方法が、日本で流行しつつあります。この調子で、貯蓄から投資への流れが根付けば、日本に世界中から富が流れ込んで来ます。人口減少という生産量も消費量もしぼむ状況で、新たな富の源泉として、投資は重要な位置を占めることができるのではないでしょうか。
そして、そのような明るい未来を目指している森長官を辞めさせるなど、あってはならないと思います。