rukbatの世界分散投資

30代後半のサラリーマンが国際分散投資で早期退職を目論むブログです。

運用会社の人は販売会社が嫌いみたい

こんな記事を読みました。toyokeizai.net
冒頭に、こんなことが書いてありました。

ETF(上場投資信託)は運用管理費が安いから優れている」が「常識」だが、本当だろうか。

「100のうち97の投資信託」がダメな理由 | 投資 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

低信託報酬はインデックス投資の常識だと思っていたので読んでみました。
しかし、書いてあることは、販売会社が報酬を取り過ぎているという恨み言ばかりでした。言いたいことはわかりますが、運用会社の社長まで務めた人が書く内容ではないと思います。
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運用会社も同じ穴のムジナ

確かに、アクティブファンドにおいて、運用会社、販売会社、信託銀行という投資信託から報酬を得る三者のうち、運用会社が最も報酬を得るべきという考え方は理解できます。運用会社は、ファンドのパフォーマンスを決める最も重要な仕事をしているので、最も多くの報酬を得るべきだと思います。
外部の人間がこのような不満を言うならともかく、運用会社の人間が、このような状況を、販売会社の責任にするのは間違っています。それは、信託報酬の配分は販売会社が一方的に決めたものではなく、運用会社もそれに同意しているからです。要は、運用会社も販売会社が取り過ぎとは思いつつ、広告料としてそれを認めているに過ぎないのではないでしょうか?販売会社にインセンティブを与えて、他のファンドよりコスト高になっても多く売ってもらえれば、運用会社にとっても利益が増えます。そういう算段をして、販売会社の取り分を認めておきながら、今さらフィデューシャリーデューティーを持ち出して一方的に販売会社の強欲を糾弾するのは卑怯だと思います。