rukbatの世界分散投資

30代後半のサラリーマンが国際分散投資で早期退職を目論むブログです。

投信積立の販売手数料無料化は賛同できない

Monex投資信託を積み立てで購入する時の販売手数料を無料にするそうです。

投信積立が実質ノーロードに 「ゼロ投信つみたて」 | 最新情報 | マネックス証券

一見、投資家のための施策に見えます。実際、Monexの発表にも以下の一文があります。

実質ノーロードで積み立てていただける当プログラムは、当社が2017年6月22日に発表した「お客様本位の業務運営に関する方針」の取り組みのひとつです。

しかし、私はこの施策に賛同できません。

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積立投資は初心者向け

投資信託を積み立てるという手法は、初心者向けの手法だと、私は思っています。あれこれ調べて相場を予測するのが好きな人には、投資信託の積み立ては退屈すぎます。買付銘柄と買付額さえ決めてしまえば、他に何もすることがないのですから。一方、それほど相場のことを考えている時間が少ない人にこそ、投資信託の積み立ては薦めるべき手法です。

初心者向けには選択肢は少ないほうがいい

初心者向けならば、積み立てる投資信託の選択肢は少ないほうが効果的です。選択肢が多すぎても、初心者からするとどれにするか迷うだけで、決められないからです。NISA口座の半分ほどが休眠口座と言われている状況で、金融庁がつみたてNISAの対象となる投資信託を絞ったのは、この問題への対処だとと思います。

「ノーロードかどうか」でスクリーニングできなくなる

このような観点から、今回のMonexの施策は、「とりあえずノーロード」という重要なスクリーニング手段を無効にしてしまいます。
穿った見方をすると、販売手数料無料を餌に、初心者に信託報酬の高いファンドを買わせたいだけでは? とも思えてしまいます。「いつでも手数料無料です。」より、「通常なら手数料3%のところ、積立なら手数料無料になります。」の方が、訴求力が高くなりますから。