rukbatの世界分散投資

30代後半のサラリーマンが国際分散投資で早期退職を目論むブログです。

集中投資と分散投資

投資をする上で、集中投資と分散投資という考え方は、とても大切だと思います。
最大のリターンを得たければ、最もリターンの良い銘柄1点に全額を投資するべきです。例えば、過去20年で見るとアップルの株価は150倍くらいになっていますが、ちょうど20年前に設定されたMSCIコクサイをベンチマークとするインデックスファンドであるインベスコのMSCIインデックス・セレクト・ファンド コクサイ・ポートフォリオは、2.1倍にしかなっていません。このように、リターンを最大にしたければ、最も株価の上がる銘柄一点に投資するべきです。上がる銘柄にも下がる銘柄にも投資する分散投資では、劇的なリターンは得られません。

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20年前のアップルに投資できたか?

ところで、20年前、1997年のアップルはどのような状況だったでしょうか?パソコン業界ではWindows95が発売された2年後、Windows98が発売される1年前でまさにマイクロソフトの全盛期です。この年、アップルは宿敵であるマイクロソフトのから出資を受けています。この時、誰もが「アップルはマイクロソフトの軍門に下った」と考えました。その結果、アップルの日本法人社長がわざわざ以下のような記者会見を開いています。
Apple日本法人社長が会見「傘下に入ったとは思っていない」
私を含めて当時を生きた人は、20年後に、アップル製品のバージョンアップが、Windowsのバージョンアップより大きなニュースになる日が来るとは、思いもしなかったでしょう。当然、当時のアップルに投資しようとなど、露ほども思いませんでした。
同じように、現在、20年後にアップルと同じように成長する企業があったとしても、私にそれを見抜けるとは思えません。

分散すると当てやすい

このようにアップルのように成長する株を当てるのは不可能に近いと思います。しかし、世界経済全体は今後成長していくかを当てるのはどうでしょうか?私はかなりの確率で今後も世界経済は成長していくと思います。世界経済が成長するのであれば、世界中の株式に分散して投資しておけば、きっと儲かるはずです。このような理由から、私は世界に分散して投資しています。

当てやすいかわりにリターンは下がる

分散投資という方法は、儲かる可能性が高くなるかわりにリターンは下がります。アップルのように劇的に成長する会社にも、倒産する会社にも投資することになりますから、これは仕方ありません。リターンを上げたければ、リターンが高いところに資金を集中させる必要があります。集中させると言っても、いきなり個別株に投資する必要はなく、世界全体ではなくアメリカに集中するだけでもリターンは上がる可能性が高いと思います。もちろん、アメリカ経済がいまいち伸ず、世界経済の方が伸びる可能性もあります。集中するなら、今後、世界経済より伸びるところを探さなければなりません。これがなかなか難しいので、私は世界に分散して投資しています。今のところ。