フロンティア市場へ投資 クラウドクレジット
SBIソーシャルレンディング、ラッキーバンクに続き、今回はクラウドクレジットについてまとめます。
フロンティア市場へ投資可能
クラウドクレジットの魅力は、他社では投資できないフロンティア市場へ投資できることだと思います。私が現在クラウドクレジットを通して投資している国は、カメルーン、ペルー、ポーランド、チェコ、デンマーク、メキシコ、ラトビア、ジョージアです。以前にも紹介したMSCIの分類を見ると、新興国にすら含まれない国がいくつかあります。
(MSCIのHPより引用)
これら、日本からはなかなか投資しづらい国に手軽に投資できるのが、クラウドクレジットの最大の魅力でしょう。
延滞が発生中
そのような国へ投資するのですから、リスクもあります。例えば、私が投資しているファンドのうち1件で延滞が発生しています。このファンドでは、最終的にカメルーンの会社にお金を貸していますが、その会社が取引をしているクレジットユニオンが営業停止となったため、返済できなくなったそうです。貸付先の会社自体の営業は健全で、貸付先の責任で返済できくなったわけではないため、担保資産を無理に売却すると訴訟に負けて不利になる恐れがあり、担保の売却ではなく、貸出期間の延長で対応するという説明がありました。このあたりは、投資環境が未整備の国へ投資していると、仕方のないことなのでしょう。
過去には貸倒れも発生
また、過去には貸倒れも発生しています。こちらは東欧の貸金業者に対する貸付でした。このファンドは、ハイリスク、ミドルリスク、ローリスクと3件に分かれており、ハイリスクのファンドが貸倒れを起こしていました。
リターンの割にリスクが高い
以上のように、クラウドクレジットの案件は、他社が最近では貸倒れや延滞を発生させていないことに比べて、リスクが高めです。一方で、利率はと言えば、10%程度で、ラッキーバンクとそこまで変わりません。しかも、クラウドクレジットの利率はドルやユーロ建ての利率で、償還日に円高が進んでいれば実際の利率はもっと下がります。(逆に、円安になっていれば利率は増えます。)このように、クラウドクレジットはリターンの割にリスクが高いと思います。したがって、投資額は話のネタ程度に抑えておくべきで、間違っても投資の主軸に据えたりするべきではないと思います。
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