rukbatの世界分散投資

30代後半のサラリーマンが国際分散投資で早期退職を目論むブログです。

株式の価値

前回、株式は会社の区分所有権だという記事を書きましたが、今回は株式の価格がどうやって決まるかを考えます。
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(久しぶりに雲一つない快晴です)

会社が持つ資産の価値 -BPS-

まず思い付くのは、会社が持っている資産の価値です。ただし、ここで言う資産は、決算書に載っているもの(=購入したもの)を指し、ノウハウとか技術力、ブランド力などの無形の資産を含みません。これらの会社の資産のうち、借金で買った分は貸し手の持ち分になるので、株主の持ち分は資産の合計引く負債で求めることができます。これを、純資産といいます。株主全員の持ち分が純資産ですから、純資産を発行済株式数で割れば一株が持っている資産の額を求めることができます。これを、一株あたり純資産(BPS:Book-value Per Share)と言います。
BPSは一株が持つ資産額ですので、BPSが高い株ほど価値が高く、BPSが低いほど価値が低いと言えます。そのため、例えばBPSが1,000円で株価が1,500円の株AとBPSが1,500円で株価も1,500円の株Bを比べると、株Bを買えば、同じ値段でより価値の高い株を買える(=株Bの方が割安)ことになります。
それでは、BPSが2,000円で株価が3,000円の株CとBPSが2,500円で株価が3,500円の株Dではどちらが割安でしょうか?株価かBPSのどちらかが揃っていれば簡単に割安な方を決めることができますが、どちらもバラバラの場合は、パッと見ただけでは、どちらが割安か判断できません。このようなときは、株価をBPSで割った数字を比べます。この数字を、株価純資産倍率(PBR:Price Book-value Ratio)と言います。先程の例では、株CのPBRが1.5、株DのPBRが1.4となり、株Dの方が割安と判断できます。

将来稼ぐ予定の価値の目安 -EPS-

前項で、PBRが1を超えている例しか出しませんでしたが、実際の株式でもPBRが1を超えている株式が大半です。これは、現在の資産の価値より高い値段で株式を買わされているということです。なぜ、このような高い値段で投資家は株式を買うのでしょうか?それは、会社が将来稼ぐ予定の利益を見越しているからです。会社が決算期間に得たすべての売上から税金も含めて必要な経費等をすべて引いたものを純利益と言います。純利益は言い方を変えれば、前の決算から今回の決算までに会社が得た資産の価値ですから、会社が持つ純資産は前回の決算に比べて純利益の額だけ増えます。この純利益を発行済株式数で割ると一株当たり純利益(EPS:Earnings Per Share)になります。前の決算期間と同様の状態が続けば、次の決算期間もその次の決算期間もその会社のBPSはEPSのの額ずつ増えていくはずです。このように、EPSがプラスであれば、将来にわたってPBSが増えていき、同様に株価も上がっていくことを見越して株価はPBSよりも大きな値になります。

株式の価値

以上のように株式にはPBSという既に持っている資産の価値とEPSを目安とした将来稼ぐ予定の価値という二つの価値の合計で価格が決まっています。「株式市場なんて賭場と変わらない」と思っている人がいますが、その考えは間違いで、株式にはきちんとした価値の裏付けがあります。
また、普通の経済状態であれば、平均的な企業は毎年利益を出し、PBSを増やしていきます。(もしくは、配当金を出す)このため、株式の価値は増え、株価も上がります。つまり、株式市場とは企業の利益が流入してくるプラスサムゲーム(ゲームの前後で参加者の所持金の合計が増えるゲーム)なのです。この点が賭場(多くの場合、胴元に場代を取られるためマイナスサムゲームになる。)とは大きく異なる点です。

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